幸せな時間 街はずれの散髪屋

最近、流行のコミュ障を私も名乗れるなら、
「コミュ障は散髪屋がお嫌い」なのかも知れない。


どうしてか、毎度、毎度、行くのが億劫。


髪は伸びきって、ボーボー、ただでさえ大きい頭が
どんどんどんどん膨らんでいく。


それでも、髪を切りに行くのに躊躇が入る。


他人との同じ空間を強いられる50分。


コミュ障の多くは、自己肯定感が低いことから、
自分の髪型の現在と未来を議題にあげられるのも苦手だ。


それゆえに、いつもの美容室、「いつもの感じで」なのだろう。


さて、今日はそんな長年通っていた美容院と予約が合わなかったことから、
勇気を出して「コミュ障脱却、新しい散髪屋へ行ってみよう」
ということで、以前から気になっていた理容室へやってきた。



ここは街はずれにある小さな構えの理容室で、250cccで旧国道を通るたびに
気になっていた理容室だ。


電話番号を調べようとネットで探っても出てこず、
飛び込みで声を掛けてみた。


すると店内は近所のご年配の皆さんでごった返していたが、
女性の理容師さんが、「あと1時間半ぐらいすれば、大丈夫」と快く言って下さったので、「じゃあ、1時間半後で」と予約。


ところが、1時間半後にお邪魔したけれど、ぜんぜん前の人が終わってなくて(笑)



その時間のルーズ感が、私にとってはなんだか、
昭和に帰ったようなルーズ感で、なんだか、幸せな感じを頂きました。


そして、30分程待って、「いざ、私の番」と思って椅子につきますが、
なかなか切ってもらえない。


どうも、近所の人に野菜を配ったり、いろいろと優先事項があるようで(笑)。


なんだか、「昭和ってこんな感じだったよなぁ」と思い出せる、幸せな時間でした。



いつもは美容院、今回は理容室とあって、
久しぶりに顔も剃ってもらったり、
顔によくわからないクリームを何種類も塗ってもらったり、
綿棒で耳を掃除してもらったり、
肩周辺をマッサージしてもらったり、「至れり尽くせり」。


コミュ障のはずの私が、あーでもない、こーでもない話をしていました。


最後は髪をガッチガチになるようなスプレーもかけてもらい、
随分な男前な髪型にしていただきました。



そして料金は良心的な3700円。
もう大満足でした。


帰りしな、気になって、
モミアゲを写真に撮ったら、こんな感じでした。
香港映画にでも出られそうです。



あざーっす!


恐らくは次回もこちらでお世話になりそうです。