夏の終わりにトンボの王様 オニヤンマ
ここは小川川上流に位置する山間にある養魚場跡。
かつて、鱒などの魚が飼われていた場所には水草や葦など雑草が生え、
さらにトンボが生活しやすい環境が整っていました。
ちょうど所有者さんがいらっしゃったので、声掛けさせて頂いたら、
熊の出没は日常茶飯事だとか。
「ほら、すぐその辺から、よく顔を出すよ」
と普通に話していました。
「もし、熊が出たら逃げないんですか?」と私が質問したら、
「まぁ、怖がって逃げることもあるよ」と所有者さんが答える。
私の意味するところとは逆の答えが返ってきてしまいました。
私は「その時、所有者さんは逃げないのですか?」という意味で質問したのですが、
所有者さんは「熊も最近は逃げなくなってね」という意味で答えて下さったみたいです。
さて、そんな養魚場跡では、
カラカネトンボ、オオルリボシヤンマ、オニヤンマ
を確認出来ました。
<オオルリボシヤンマ>
<カラカネトンボ>
<オニヤンマ>
壁に止まっているのを数センチの距離で接写できたので、捕まえる必要はなかったのですが、別の個体が付近を飛んできたので反射的に捕まえてしまいました。
この時、空は随分と雷が鳴っていたので、時間は僅かでしたが、有意義な時間を過ごすことが出来ました。
さて、そんな帰り道、ご近所の方に声を掛けられ、
「珍しいトンボを探しています。」と答えたら、
世界最小のハッチョウトンボが市内で棲息しているらしい場所の情報を入手してしまった。
十数年前、唐丹町の湿地帯で確認されながら、湿地帯が干上がってしまてからは
姿が見られなかった絶滅危惧種に近々会えるかも知れない。
もうすぐ、夏も終わりですね。
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