夏の足跡探偵 2022

昨日、理容室の予約時間まで1時間半ほど間があったので、
久しぶりに付近の知人に顔でも出そうと訪ねたところ、家ごと無くなっていた。
詳しい事情は書けないけれど。


時間というのは、逃げ回っているうちに、刻々と進んで、いろんなものを奪っていく。


今日の動き出しは、午後3時を過ぎていたため、目的もなく、近場の海岸へやってきた。



さすがに泳ぐ人はいなかったものの、

“磯の生き物を探す家族連れ”、


“恐らくはアイナメやカレイ目当ての釣り人”、


“ラブロマンスをしにきたカップル”、


色んな人がのんびりとした時間を楽しんでいた。


今年の役目を終えた屋外シャワー。


さて、そんな浜辺には、季節の波がさらい消しきれていない、
「夏の足跡」とも言うべき、様々な痕跡が残っていた。


「季節外れの海岸物語 足跡探偵2022」



ポイ捨てされたゴミで多く見られたのが、魚肉ソーセージのビニール。


今でも、海水浴に念のために持っていく食料として、コンビニなどで「ついで買い」されているのでしょうか。


紫色に変色した震える唇で、ソーセージをむさぼる子供の姿が目に浮かびます。


そして、石の浜辺の醍醐味と言えば、「焚火」。



ざっと数えただけで20か所以上、焚火の痕跡が見られました。
海で冷えた体を震わし、枯れ木をみんなでくべたのでしょう。


これは、流れ着いた朽木を燃やそうとしたのでしょうか。
「そんなもん、湿気ってるから燃えるわけねえだろうが。」
やんちゃな若者の無理矢理感が目に浮かびます。



そして、これは恐らくは、バーベキューをした痕跡でしょう。
浅くではありますが、穴が掘られ、周囲に石が積まれています。


※なぜ豚汁などの鍋物ではなく、バーベキューと言えるか。
それは、中央にある空き缶でわかります。


では、この中央に置かれた空き缶は何か。
アルコールの入った若者が、磯で密漁したものを煮る為に利用したのでしょう。


※鍋があれば、そもそも空き缶を代用する必要はありません。


黒焦げた火元の痕跡には、灰になりかけたシウリ貝の殻、ウニの殻、スガイ(通称:しょんべんツブ)の殻が見られました。



「時代が変わっても、この浜辺で行われる楽しみ方は一緒なんだな」と思いました。


そして、浜辺には、意外な物が・・・!!
なんと、熊のものと思われる・・・糞が。
人間の食べ残しを求めたのでしょうか?



結局、「夏の足跡探偵」は、熊の足跡まで見つけてしまいました。



ところで、自分には今年、思い出と言える「夏」があったのだろうか。


そう考えるうちに、
この夏、食べ逃した「冷やし味噌ラーメン」を求めて、
唐丹町のお食事処「よしや」へやってきた。



・・・が、残念ながら、準備中。
この楽しみは、来年に持ち越しとなりそうだ。


空模様が悪かった為、今日のツーリングにはパーカーを羽織ったが、それでもどこか
肌寒さがあった。


「もう、とっくに秋なんだな」と感じた。