麺は、ひねくれ、まずいラーメンが食いたい
まずいラーメンが食いたい。
やってきたのは町のはずれにある橋野食堂。
こんな辺鄙な場所にあるラーメン屋なんて、
美味いわけがない。
どんな不味いラーメンが出てくるのか。
楽しみでならない。
しかし、ひと口すすって、俺は怒りに震えた。
「な、な、なんだ、これは美味いじゃないか。」
なんだ、ここのラーメンは、ギトギトとした脂も浮いていないのに、
スープの旨味が伝わる、コクのある和風だし。
麺はスープがよくからむ、「ちぢれ」というより「ひねくれ」。
古風な店の構えに加えて、懐かしさがこみあげる、正統派醤油ラーメンじゃないか。
俺は、「美味くない、美味くない」と自分に言い聞かせようとしたが、
なぜだか、箸が止まらなかった。
帰り際、俺の口からこんな言葉がこぼれた。
「美味かったよ。」
店主は「また、いつでも、ご来店を。」
俺の背中をせせら笑っているような気がした。
※なんだか、よくわからない文章になってしまいました。まぁ、たまには、良いでしょう。
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