スタンド・バイ・ミー_Part2


送り火を焚いた15日の晩、25年前に買った映画「スタンド・バイ・ミー」のDVDをなんとなく手にして、再生した。
お盆が明けたら、連休も終わり、季節はまだ暑いながらもグッと秋に近づくから、夏の締めくくりとして、何かふさわしい映画を鑑賞したかったんだと思う。


さて、「今まで観た中で一番好きな映画は?」と聞かれて、「スタンド・バイ・ミー」を挙げる人は、名作なので数多いるんじゃないだろうか。
しかし、「その中で、一番好きなシーンは?」と聞かれて、私と同じ答えをする人は恐らくいないんじゃないかと思う。


なぜなら、「線路の橋で汽車に追われるシーン」でも「パイ食い競争のシーン」でも「ヒルに血を吸われるシーン」でもないからだ。


私が選ぶのは、
死体を探す冒険を終え、キャッスルロックに帰り、4人がバラバラになっていく場面で、
「いじられキャラのバーンが1ペニーを拾うシーン」だからだ。


これを言うと、ほとんどの人が「そんなシーンあった?」と言う。


もしかしたら、私は、私と同じように、あのシーンが好きだと思っている人を探しているのかも知れない。