買い物難民地区からメリークリスマス


この画像を見て、ここがどこなのか、わかる人はきっと極僅か。


市内に住んでいてもなかなかわかる人はいないに違いない、そんな食事処


外からは、“営業している”とはちょっとわかりづらい。
店前には“営業中”の札もなく、“のれん”も掛かっていません。



それでも訪れたこの時、席はほぼ満杯


私ひとり分の席が唯一残っていた状態でした。


メニューはご覧の通り。



昭和生まれにはうれしいメニューばかりです。




さて、なぜ「営業してます」をアピールせずとも満員御礼か
その理由は・・・


近くに買い物できるスーパーがない、
買い物難民地区と言えそうな土地柄と関係しているようです。



高齢者ドライバーによる事故が多発している昨今、
「運転をやめろ」と言うだけで、
買い物難民問題を解決できていない中、
このお店は「付近住民の食卓」とも言うべき役割も果たしているようでした。


お隣に座るご年配の女性に声掛けさせてもらったら、
「みんなね、この辺に住んでる人たちなのよ。」という答えが返ってきました。


買い物困難なこの地区では、
誰かが車でスーパーまで買い物に行く時には、
近所の人にも声を掛けて、「買い物のお使い」頼まれるのが当たり前なんだとか。


暮らしの工夫ですね。


隣近所との関係も希薄になってる昨今ですが、
この地区には昭和にはあった
「昔ながらの近所付き合い」というものが残っているようでした。


店内には
トイレットペーパー、お菓子類、惣菜なんかも並べられていて、
お客さんが帰り際に
「じゃ、もらってくね」
といった感じでした。



尚、こちらのお店の営業時間は午前11時30分頃から午後1時半頃までの約2時間のみ。
基本、日曜日以外の営業となっています。


ということで、クリスマスとは全く関係のない話題ですが、
心温まるお店から「メリークリスマス!」


洞泉駅から徒歩2分です。


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<編集後記>


ちなみに今日、私が食べたのは


「じゃぁ、オムライスで」
「ごめんなさい。もうなくなっちゃってね」


「じゃ、海老フライ定食で」
「ごめんなさい。海老フライは今日・・・」


「ん・・・・」
「今はね、焼きそばだけ。」
「じゃ、それでお願いします」





寒い中、訪れた私にコーヒーをサービスして下さり、
また「ミニ餃子」もおまけで付けて下さいました。