ALWAYS 大渡川の夕日
駅と市街地を寸断する大渡川の河口では
毎年、師走が近づくと
鮭の遡上が見られることから、資源保護を目的に鮭を捕獲する仕掛け場が設置されます。
近づいて、仕掛けを覗いてみると、鮭の姿はほんの僅か。
「鉄と魚のまち」として栄えた我が街の今です。
三陸鉄道の鉄橋の向こうに目をやると
かつての製鉄所高炉の煙突は、火力発電所の煙突に変わっています。
そして、この河原へ来ると思い出すのが、今はなき、
世界唯一、橋の上にある市場として有名だった「橋上市場」の姿。
ここはその駐車場でもあった場所。
今は、大渡橋に目をやっても「橋上市場」の姿はありません。
遠くから重い風呂敷荷物を背負って、路上販売に来ていた行商のおばちゃんたちの姿もありません。
それでも、橋上市場の組合員たちが、春になれば一緒に眺めた一本の桜は、
橋上市場が解体される前に、
「組合員たち、みんなの思い出だから、あの桜だけは切らないで欲しい」
と切望したことから、伐採されることなく、
今でも、橋の袂の工藤精肉店前にその記憶を残しています。
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以下は、懐かしい映像です。
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